きょうのトレたまは、ファスナー大手のYKKが開発した「自走式ファスナー」。装置に歯車とモーターが内蔵され、遠隔操作でファスナーを開け閉めできる。建築現場で工具の落下などを防ぐために取り付けられる建築シートなどでの活用を目指している。また災害現場などで使われる大型テントの連結部分など、人の手が届きにくい場所でもファスナーを自動で開け閉めできる。大型のテントやシェルターなどを手掛ける太陽工業がYKKと共同で開発し、実用化するにはファスナーを閉める時のパワーをさらに強くする必要があるという。YKKでは過去にアパレル向けに自走式ファスナーを開発していたが、大きさとスピードがネックとなり開発がストップした。そこでサイスが大きくても使うことができるシートやテント用の開発に切り替えたという。日本のアパレル市場は縮小傾向にあり、地域別で見た日本での打ち上げは全体の7%に留まる。YKKは自走式ファスナーを実用化させ、日本市場での売り上げ拡大を目指す。