性被害への偏見がないか、千葉大学の研究チームが調査を行ったところ、誤った認識をしている人は、米国での結果より7倍多く、研究者は性被害についての教育の必要性を指摘している。千葉大学「子どものこころの発達教育研究センター」の佐々木利奈特任研究員のチームは、去年、18歳から65歳の男女合わせて1000人を対象にインターネット上でアンケート調査を行った。調査は「女性が男性と2人きりで部屋に入った場合、性行為に同意している」など、20項目について5段階で選択する形式で行われ、点数が高いと偏見が大きく、誤った認識が多いとされている。その結果、男女合わせた平均点は20.91ポイントで、米国でおととし行われた同じ調査の平均点、2.90ポイントのおよそ7.2倍となった。男女別で女性より男性の点数が高かったのは日米共通だったが、年代別で見ると、米国では大きな差がなかったのに対し、日本では若い年代の点数がほかの年代と比べて高かったという。