きょうも秋雨前線の影響で大気の状態が不安定になって、局地的に雨雲が発達している。日本のはるか南東にある熱帯低気圧について、気象庁はあすまでには台風になる見込みだとしていて、連休の天気に影響が出るおそれがある。熱帯低気圧は当初の予報より台風への発達が遅れている。今後やや発達しながら小笠原諸島付近に進む見込み。その後の予報の幅は大きくなっているが、本州の南の海上に進む可能性がある。きょうも各地で雨が強まった。午後5時までの1時間には、鹿児島県が霧島市に設置した雨量計で60ミリの激しい雨を観測した。この後、今夜遅くにかけては、伊豆諸島で1時間に60ミリの非常に激しい雨が降るおそれがある他、関東甲信や東海、九州南部、沖縄では激しい雨が降るおそれがある。気象庁は土砂災害に十分注意するとともに、落雷や竜巻などの突風にも注意するよう呼びかけている。各地に長雨をもたらしている秋雨前線はなぜ停滞しているのか。ポイントは上空を流れる偏西風。今月上旬頃から日本の西で蛇行していて、北側と南側で寒気と暖気のせめぎ合いが起こって、秋雨前線が発生。アラスカ付近でも偏西風が蛇行していて、ブロッキング高気圧という高気圧が強いため、偏西風の流れや気圧配置が固定されやすく、日本付近で秋雨前線の停滞が続いていると考えられる。気象庁の野村竜一長官はきょうの記者会見で、先月の千葉豪雨など事前の予報を上回る大雨により災害が相次いだことについて、「事前の正確な予測は難しかった」とした上で、予測精度の向上と的確な情報提供に取り組む考えを示した。台風に発達する見込みの熱帯低気圧や前線による雨の見通しについては、「予報円が広く、西~東日本の広い範囲で北上する可能性がある。前線の位置も北上するかもしれず、そのときはまだ台風が遠いだろう東北地方でも大雨の可能性があるかもしれない。行楽には十分注意してほしい」と話した。
