宮城県南三陸町の沿岸部にある旧防災対策庁舎から井口亜美による中継。津波により防災無線で町民に避難を呼びかけていた町の職員ら43人が犠牲になった。この庁舎は今後、震災の月命日やお盆に照明で照らされることになり、昨夜、初めて明かりがともされた。佐藤町長は「鎮魂の思いを込めたものでライトアップではない」と強調する。しかし、町民の中には庁舎が観光地のようになることを心配し「なぜ、照明をつけるのか理解できない」と訴える人もいる。多くの方が犠牲となったこの震災遺構を今後、どういった形で残していくべきか町民の間ではいまだ葛藤が続いている。