中国の伝統芸能「変面」。中学2年生・中西凰華(神戸市在住)が本格的に「変面」の練習を始めてから約3年が経つ。神戸・元町の南京町で行われていた中国の旧正月を祝う・春節祭で「変面」のショーを見たことがきっかけだった。「変面」のワザは問題不出とされている。中西凰華は日本国内で活動する数少ない変面師にみずから手紙を送り続けた。当時、九州を中心に活動していた変面師・未来さんが話を聞いてくれることになった。未来さんは凰華に弟子入りのための2つの条件(3年間かけて体を鍛える。振り付けを瞬時に覚える能力を身につける)を課した。体を鍛えるため少林寺拳法を習い、中国語の勉強にも力を入れた。3年後、弟子入りが認められた。ことし6月、中学生と高校生が中国の伝統芸能の技術などを競う全国大会が開かれ、凰華は「変面」を披露した。スピーチなどを合わせた審査の結果は優勝。来月、本場・中国で開かれる世界大会に日本代表として出場することになった。