今月8日、宮崎県で震度6弱の揺れを観測した地震を受けて発表された南海トラフ地震臨時情報。注意を呼びかける期間が終わった。初めて発表された情報に受け止めはさまざまだった。南海トラフ巨大地震で、最大26メートルの高さの津波が想定されている三重県志摩市では、引き続き備えを呼びかけることにしている。国が呼びかけたのは、日頃の備えを再確認したうえで、社会活動を継続することだった。ただ、社会活動に影響が出たケースも。本来多くの人でにぎわうはずだった海水浴場。遊泳を禁止する措置を取った場所もある。宿泊施設などでは、キャンセルが相次いだところも。さらに、情報の理解を巡っても課題が浮き彫りになった。南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)は、必ず巨大地震が発生するという情報ではないにもかかわらず、専門家のチームが行ったアンケート調査では、「地震が起こる」と受け止めた人が見聞きした人のおよそ7割に達した。