南海トラフ巨大地震の津波をこれまでより最大で20分程度早く検知できる観測網の整備が来月完了する。来月1日に整備が完了する「N−net」(南海トラフ海底地震津波観測網)は、高知県室戸市から宮崎県串間市の沖合の海底に18の観測装置を設置し、その間を海底ケーブルでつなぐもの。ケーブルの総延長は今後設置される沿岸側のものと合わせておよそ1640キロメートルに上る。南海トラフで起きた地震を最大20秒程度、津波を最大20分程度早く検知できるようになるという。秋まで試験運用が行われ、その後、通常運用が始まる。