災害関連死も含めて278人が犠牲になった一連の熊本地震で、最初の震度7の揺れがあった日から、今日で9年。熊本地震で得られた教訓の継承や活用とともに、県内にはリスクが高いと指摘される複数の活断層があり、次の災害に向けた備えが課題となっている。熊本地震で得られた教訓の継承や活用が進められていて、去年発生した能登半島地震では、住宅の被害調査や被災者の体調管理など、熊本地震の教訓を生かしたさまざまな支援が行われた。また、南海トラフ巨大地震が発生した場合、熊本県は支援する側になることが想定されていて、「プッシュ型支援」を行うための新たな備蓄拠点が益城町に整備される予定。その一方で、県内には大地震を引き起こすリスクが高いと指摘されている日奈久断層帯など複数の活断層があり、住宅の耐震化や避難所の生活環境の整備など次の災害に向けた備えが課題となっている。