先週、宮崎県で震度6弱の揺れを観測した地震で発表された、南海トラフ地震臨時情報。地震発生から1週間となるきょう夕方で注意の呼びかけは終わる予定。専門家は、南海トラフの想定震源域では巨大地震を引き起こすひずみが蓄積されているとして、地震への備えを続けてほしいと指摘している。南海トラフ地震で最大13.4メートルの津波が想定されている徳島県牟岐町。役場では公用車を使ったらすぐにガソリンを補充して、4分の3の残量を確保し、休日の前は満タンにするなど、新たなルールを作った。
南海トラフ地震臨時情報は、日向灘を震源とするマグニチュード7.1の地震を受けて初めて発表された。巨大地震に備えて国は防災対策の推進地域に指定されている707市町村に対し、地震発生から1週間は備えを改めて確認してほしいと呼びかけている。京都大学防災研究所・西村卓也教授が分析した結果、南海トラフの想定震源域では目立った地殻変動は確認されなかった。一方で、想定震源域のうち四国や紀伊半島などの一部エリアでは、年間4センチ前後のひずみがたまり続けていると見られている。西村教授はおよそ80年前に南海トラフで起きた地震のあとから毎年同じペースでひずみがたまっているとすると、すでにマグニチュード8クラスの地震を引き起こすエネルギーがあると指摘する。
南海トラフ地震臨時情報は、日向灘を震源とするマグニチュード7.1の地震を受けて初めて発表された。巨大地震に備えて国は防災対策の推進地域に指定されている707市町村に対し、地震発生から1週間は備えを改めて確認してほしいと呼びかけている。京都大学防災研究所・西村卓也教授が分析した結果、南海トラフの想定震源域では目立った地殻変動は確認されなかった。一方で、想定震源域のうち四国や紀伊半島などの一部エリアでは、年間4センチ前後のひずみがたまり続けていると見られている。西村教授はおよそ80年前に南海トラフで起きた地震のあとから毎年同じペースでひずみがたまっているとすると、すでにマグニチュード8クラスの地震を引き起こすエネルギーがあると指摘する。