遺伝性のがんについての記事。15年前、42歳のときに乳がんを発症した女性。検査によって乳がんだけでなく卵巣がんにもなりやすい遺伝性のがんだと知り、予防的に卵巣などを摘出する決断をした。決断の背景には姉の存在があった。姉は妹が乳がんを発症する3年前に40歳の若さで亡くなっていた。姉の場合は卵巣がんが原因だった。乳がんを発症した際、遺伝子の検査も受けることにした。検査の結果、乳がんのほかに姉と同じ卵巣がんなどにもなりやすいHBOC(遺伝性乳がん卵巣がん症候群)と判明した。HBOCは乳がん・すい臓がん・卵巣がん・前立腺がんなどを発症するリスクが高い。遺伝性のがんは生まれながらにして遺伝子に変異があることで特定の部位のがんを発症しやすく、血縁者から受け継がれることもある。女性は卵巣がんのリスクを減らすために卵巣と卵管の予防的な摘出に踏み切った。取り除いた卵巣を検査するとそれまでにわかっていなかったがんが見つかった。女性は検査の重要性を知ってもらうことや、支援の充実を訴え、遺伝性のがんの患者団体を立ち上げて活動をしている。遺伝子の検査を受けたいと望む人がより受けやすくなり、がんの早期発見と治療につながるようになって欲しいと願っている。記事では遺伝子の検査を受ける人の不安や疑問に答え判断を支える遺伝カウンセリングや遺伝性のがんに対する新たな助成制度を儲けた横浜市の取り組みも紹介している。NHKでは「首都圏ネットワーク」の番組内で「がんの話をしよう」と題してがん医療の現在地や社会的支援、最新の治療法などについてシリーズで伝えている。
