今月から調剤基本料が改定された。薬局の違いで400円差が出ることもあり、その場合、保険3割負担で120円の差が出ることになった。調剤基本料が安くなった医療機関の敷地内薬局に、患者が集中する懸念について、日の丸薬局・関口博通さんは「かかりつけ薬局やかかりつけ医などを、住まいの近くに持ってもらうことが、いま国が目指している方向性」と話した。かかりつけ薬局とは、患者から同意を得て、かかりつけ薬剤師がサポートをしてくれる薬局のこと。指導料を払うことで、処方される薬の種類や量を管理。営業時間外での電話相談などに応じてくれる。患者第一の経営で、調剤基本料の改定の影響はないという。今回の値上げについて、関口さんは「患者にとっては負担が増えていることなので、ある意味心苦しいところはある。医療従事者への給与アップも一つの要因なので、医療界にとっては良いことではないかと思うが、まだまだ不十分」と語った。薬局の調剤基本料の改定をめぐっては、他の医療従事者からも様々な声が上がっている。