新型インフルエンザ等対策推進会議の議長を務め、新型コロナ対策の推進に当たってきた尾身茂氏が退任となった。尾身氏は「少し肩の荷が下りたという感じが正直なところ」などと語った。政府は感染症対策を一元的に担う「内閣感染症危機管理統括庁」の発足にあわせて体制を見直し、これに伴い尾身氏が退任となった。新たな組織の担当大臣となることが決まった後藤新型コロナ対策相は「これまでの尾身会長の大きな努力・功績に対して改めて心から感謝申し上げたい」と述べた。専門家として見解・提言を示してきた尾身氏は、「何に悩んだのかを記録に残していくことが、そうしたものとしての責任だと思う」などと語った。全国の直近の感染状況は緩やかな増加に転じており、今月20日までの1週間は前週比1.26倍となっている。