厚生労働省はおととし、全国の20歳以上の男女約5000人を対象に生活習慣などを調査した。このうち、たばこを習慣的に吸っている人の割合は男性が28.4%、女性が6.2%で、男女あわせた喫煙率は14.8%となり、今の方法で調査を始めた2003年以降で最も低くなった。また、たばこを吸っている人の中で「喫煙をやめたい」と思う人は男性が21.7%、女性は36.1%だった。このほか過去1か月に他人のたばこの煙を吸い込む受動喫煙を経験した人は、遊技場で8.3%と前回2019年の調査と比べて18.8ポイント減ったほか、飲食店は14.8%と前回より14.8ポイント、職場は18.7%と前回より7.4ポイント減った。厚生労働省は「屋内での喫煙を規制する改正健康増進法の施行で、喫煙率の低下に一定の効果があったと見られる。喫煙をやめたい人の治療の支援などを充実させていきたい」としている。