厚生労働省は若い世代に将来の見通しを示すため働き方やライフスタイルの多様化を踏まえた年金額を初めて示した。シミュレーションのパターンは合わせて5つ。平均的な賃金で20年以上働いた厚生年金中心の会社員の年金額は男性が月額およそ17万円、女性が月額およそ13万円となる。現在、30歳の男性会社員が65歳で年金生活を迎えると現在の年金額からひと月1万2000円減り、15万8000円となるという。年間にすると実に14万円以上減る計算。女性の会社員のケースでも年間で7万円以上減少することになる。35年後にもらえる年金が減るかもしれないという驚きの試算。若者たちからは早くも老後を不安視する声が上がった。若者の結婚離れが叫ばれる一方この先、結婚しないまま1人で年金生活を送るのは難しいという声も聞かれた。厚生労働省は今後の経済成長が見込まれるケースの場合は月額で、男性が5万9000円、女性が5万4000円上がると試算している。