これまでの健康保険証は来月2日をもって新規発行が停止されてマイナ保険証に移行されていく。ただ1年間はこれまでの保険証を使うことができる。今、およそ7700万人に上る会社員や公務員などには各健康保険の組合から「資格情報のお知らせ」という書類が届けられているが、その用途が分からないなど戸惑いの声が上がっている。この資格情報はマイナ保険証を持っている人が自分が入る健康保険組合や自分の保険者番号などを確認するためのもの。マイナ保険証にはこれまでの保険証のように券面に保険者番号などが記されていないため簡単に情報を確認できるように資格情報のお知らせが交付されることになった。国はマイナ保険証とともに持ち歩くことで不測の事態に対応できるとしている。なお資格情報のお知らせだけでは保険診療は受けられず、マイナ保険証と一緒に提示する必要がある。またマイナンバーカードを持っていない人やマイナ保険証の利用登録をしていない人などに交付される資格確認書というものがある。厚生労働省の担当者も「分かりにくいといった声は把握していて浸透は十分ではないと認識している。今後も周知に力を入れていく」としている。