年金制度について。現在の年金の給付額は賃金の物価上昇幅よりも抑えられる仕組みが導入されている。厚生年金は、給付を抑える仕組みが2026年に終了予定。基礎年金については2057年には年金が低くなることが懸念されている。昨日行われた厚労省の年金部会。厚生年金の積立金の一部を基礎年金の給付に充て、給付を抑える仕組みを終える期間を、厚生年金と基礎年金で一致させる案が示された。これが実現されれば将来世代ほぼ全ての人の年金額が増える。課題として指摘されるのは財源問題。基礎年金の引き上げで数兆円規模の国庫負担が生じる。厚労省は年末までに議論を取りまとめたい考え。