2025年度の最低賃金をめぐり、現在7回目の審議が行われている。7回までもつれ込むのは44年ぶり。審議会は4日、目安額のとりまとめを目指す方針。最低賃金は現在、全国平均で時給1055円で、厚生労働省の審議会は2025年度の改定をめぐり全国平均で6%、額にして63円前後の過去最大となる引き上げの目安を示す方向で議論を進めてきた。労働者側は物価高が続いているとして大幅な引き上げを求めているのに対し企業側は過度な引き上げは中小企業への経営に打撃を与えるなどとして慎重な姿勢を示していて、これまでの議論では結論が出なかった。厚労省は44年ぶりとなる7回目の審議会で現在議論を進め、目安額のとりまとめを目指す方針。