2040年、がんの手術を担う外科医が5200人不足する推計がある。今、医療現場で何が起きているのか。広島・福山市にある福山医療センターを取材した。国指定の「地域がん診療連携拠点病院」に指定されている。消化器外科の手術件数は年間615件(2025年)。常勤医11人の平均年齢は52歳で年々高齢化。稲垣院長も現場の最前線に立っている。毎年、少なくとも1人、若手の消化器外科医の獲得を目指しているがゼロの年もあるという。厚生労働省の検討会で示された推計によると、消化器外科医の推移予測によると、2025年から2040年にかけて約39%減少するという。若手医師が外科を敬遠する理由は勤務実態だという。進歩する医療技術の習得も常に求められるという。稲垣院長は地域医療の体制維持に不安を感じている。福山医療センターでは高校生に外科の魅力を伝えるセミナーを2012年から実施している。手術用ロボットなどに触れてもらい、外科を身近に感じてもらうのが狙い。
