“キダルトトイ”について法政大学社会学部・青木貞茂教授は「子どもの頃は手に入らなかったものを大人になってから買う“リベンジ消費”や厳しい社会経済状況の中で“個人で楽しむ消費”が加速している」と指摘している。一方、玩具市場の中で売り上げが伸びているものの一つがぬいぐるみ。前年に比べ1.2倍となっている。原宿の竹下通りではぬいぐるみを持って写真を撮る“ぬい撮り”、ぬいぐるみ専用の保育園を紹介。「ぬいぐるみ保育園」運営代表・金子花菜は「ぬいぐるみも社会の一員として、持ち主を幸せにしたり寄り添ったりする役割を担っている。ぬいぐるみをきっかけにワクワクを持てるのではないか」と話す。法政大学社会学部・青木貞茂教授はぬいぐるみを求める大人が増えている状況について「終身雇用もなくなり今は能力主義という時代。自分の心の安定を支える“心のいかり”が必要になってきた。その一つの表れがぬいぐるみ」と話す。