きょうのギモンは「黄砂 大規模飛来 なぜ発生?」。現在の東京スカイツリーから見た東京の様子を紹介。どんよりしているのが分かる。西日本や東日本で観測された黄砂はこのあとピークはすぎるが、明日の朝にかけて続く予想。おととし、スタッフらが向かったのは中国内陸部内モンゴル自治区にあるゴビ砂漠。こうした場所で舞い上がる砂の一部が黄砂になる。聖路加国際大学の大西准教授に見せてもらったモンゴルで採取した砂と日本で採取した黄砂を比べると色が全然違う。大西准教授によると、日本に到達するまでに中国の工業地帯で大気汚染物質が付着するからだそう。様々な条件によって、成分は変わりがニッケルやマンガンなど重金属成分が付着して色が変わるそう。環境省によると、肺炎や喘息が悪化するといった呼吸器疾患との関連が報告されている。またアレルギー症状とも関係があり、目のかゆみ、鼻水、くしゃみを引き起こす。さらに花粉症の症状がひどくなることも指摘されている。ゴビ砂漠でも砂漠化が進み、砂嵐の発生が増えているという。ゴビ砂漠で放牧で生計を立てる男性が見せてくれたのはカシミヤヤギ。セーターなどに使われるカシミヤはこの毛から作られるそう。しかし近年このカシミヤヤギの放牧が増えて、砂漠化が進行し、黄砂が発生しやすくなったとの指摘がある。カシミヤヤギの放牧地で過放牧により、ヤギが草や根などを食べ尽くし砂漠化する。地球緑化クラブの原代表理事によると、「内モンゴルのカシミヤは日本にも輸出されているものもある。日本人も砂漠化に関与している可能性があることを黄砂が飛んできた時に思い返して欲しい」と話していた。鈴江さんは「わたしたちの身近な暮らしのところに繋がっていたというのは考えてもみなかったもの」などと話した。黄砂は3月から5月がピークと言われている。飛来予測は気象庁のホームページでも見ることができる。