先月の東京都議会議員選挙で、演説を撮影するユーチューバーたち。その場で動画を切り抜き、字幕をつけて次々と配信をする人もいた。切り抜き動画は、演説などの一部分を短く編集したもの。番組が調べたところ、政治系切り抜きチャンネルの総数は800を超えていた。チャンネル登録は2019年から一気に増加し、今年の登録数はすでに半年余りで去年の数を超えている。JNNが行った都議選の出口調査によると、投票にあたりSNSや動画サイトの情報を「重視した」と答えたのは全体で約4割。投票先の政党別に見ると、参政党と再生の道の候補者に投票した人でSNSなどの情報を重視した人が特に多かった。テレビ局も使用する高額の機材を使ってライブ配信するあるユーチューバーは、政治系の切り抜き動画などを発信するチャンネルを運営しており、登録者数は28万人を超えている。長年勤めた会社を辞め、今はユーチューブからの収益で生計を立てている。収入はサラリーマン時代の2倍だという。