きょう発表された毎月勤労統計の4月の実質賃金は0.7%の減少と、25か月連続で前年を下回っている。しかし、その縮小幅は減少。双日総合研究所・吉崎達彦さんが、「2年以上減少が続いているが、いつかはプラスに転じる。春闘で賃上げが決まった分は、多くの企業では6月の給与明細から初めて適用される。4月分・5月分の差額も上乗せになるので、給与明細を見た人は驚くと思う。6月の実質賃金がプラスに転じたとしても、それが確認できるのは8月。物価と賃金の好循環を確認できるのはかなり先。日銀の利上げは9月以降だと思う。実質GDPが伸びるようにならないと好循環にはならない」と語った。