BooK RANKING TOP10。7位.「魂婚心中」。著者はミステリー作家の芦沢央さん。今作は特殊な設定や現実とは異なる世界線で起こる6つのミステリーを収録した短編集。表題作の魂婚心中は独身で亡くなった人が死後で結婚することが当たり前になった世界。死後結婚用のマッチングアプリ「Kon Kon」が流行るなか主人公は推しのアイドルが登録をしていることを知る。「死ねば推しとマッチングして結婚できてしまうかもしれない－。」と考えがよぎるなか、独身だった兄の死をきっかけに運命は思わぬ方向に動き出す。
第5位はストロベリーナイトシリーズで知られる誉田哲也さんの最新ミステリー「首木の民」。逮捕されたのは財務省の元官僚久和。血の付いた他人の財布を所持していたことから窃盗の罪で捕まるも久和は公務員を信用していないと供述を拒否。刑事の中田は財布の持ち主を探すなかでとある交通事故に目を付ける。元官僚が起こした不可解な窃盗事件と交通事故はやがて1本の線で繋がり巨大な悪の存在を浮き彫りにしている。警察小説の名手が現代社会の闇を描く挑戦的な1冊。
第4位は日向坂46高本彩花さん1st写真集「僕の記憶の中で」
第3位は気鋭のミステリー作家青崎有吾さんの「地雷グリコ」じゃんけんで勝ったら前に進むグリコやだるまさんがころんだなど5つの遊びを題材にした短編集。誰もが知る単純な遊びに独自のルールを加えることで難しさが一気にアップ。究極の頭脳戦に挑む高校生たちの騙しあいと駆け引きを描いた本作は本格ミステリ大賞に加え三冠を獲得さらに第171回直木賞にもノミネート。発表は7月17日。
第2位はシリーズ累計150万部。京極夏彦さんの人気妖怪小説が堂々完結。「了巷説百物語」。
第1位は「成瀬は天下を取りにいく」。