今日、国民民主党は東京都内で党大会を開き、「手取りを増やす」を最重要課題とした来年度の活動方針などを採択した。国民民主党は去年の衆議院選挙で議席を4倍に増やした。玉木代表(役職停止中)も少しずつ拡大してきたと党大会への手応えを口にした。国民民主党はいわゆる「103万円の壁」を178万円まで引き上げることを求めていて、与党側との交渉次第で来年度予算案に賛成する方針。与党側には慎重意見が多く現在、政党間の協議は止まったまま。引き上げ幅について国民民主党内からは生活保護費の支給額を念頭に「少なくとも156万円程度」という声もあるが、あくまで178万円を目指して簡単には妥協しない考えを強調。参議院選挙に向けても強気の姿勢が目立つ。立憲民主党など野党は与党の議席を減らすため、野党候補の一本化などを摸索しているが榛葉幹事長は「1人区をはじめ積極的に候補者を擁立したい」と述べ、独自候補の擁立を加速させる考えを示した。幹部の一人は「最近党内が浮足立っている」と気の緩みを心配する声もある。政策実現と党勢拡大の両方を達成できるか駆け引きが続く。