岡三証券・小川佳紀氏の日経平均の予想レンジは39700~40100円。先週末のアメリカの株安に加えて急速に円高が進行しており、リスクオフムードが強まることが予想される。世界の株式市場はアメリカの株高に支えられる形で適温相場(ゴルディロックス)が続いていた。梯子を外される形になると反動が出やすい。きょうの注目ポイントは「アメリカのテクノロジー企業決算からの示唆」。先週発表されたテクノロジー大手各社の決算は、市場予想を上回る好決算となった。利益を積極的に設備投資に充てる姿勢が強まっている。各社、次世代のAI技術に加え、データセンターへの投資を膨らませているのが特徴。半導体の需要拡大に加えデータセンターの運営に必須な電力需要の急増が、日本企業に与えるインパクトは大きい。テクノロジー分野における電力需要はデータセンターや暗号通貨のマイニングが中心だが、今後はAIの普及によってAI用のデータセンター向けが伸びると見込まれている。効率的な送電や消費の最適化を含めたトーナルの電力マネジメントが必要。電力を作る、送る、使うという3分野に分けられる。作る分野では日立などが次世代原発SMRの共同開発を進めているほか、原発の部材の企業も注目される。送る分野では、送配電の効率を高める機器などを手掛ける企業が挙げられる。使う分野では、新しい技術「光電融合」が注目されている。NTTのアイオンと呼ばれる技術が挙げられる。
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