エピテーゼは今注目されているもの。それを扱っているのは東京・台東区のエピテみやび。メインは手の指、足の指、耳、バスト。エピテーゼとは事故や病気、先天的要因などで失った体の一部を補うもの。失われた部分に装着すると見た目はとても自然。爪や小さなしわに至るまで細かく再現されている。まず、客の型を作る。これを元に歯医者さんで使うワックスを溶かして指の元を作る。田村雅美さんは元歯科技工士、入れ歯・矯正装置などを作る専門職。歯を作っていた道具を使い、当時の知識や技術を応用することで本物そっくりなエピテーゼを作れるそう。さらに客と対面しながら色や質感を調整するオーダーメイドにこだわるからこそ高い完成度を実現している。見た目を整えられるのがエピテーゼの特徴だが、義手や義足と違い動かせない。そのため医療用とは認められず保険適用外。しかし、田村さんのエピテーゼは”ある使い方”が注目され利用者が耐えないという。