台湾総統選まであと1か月で、世論調査では与党の頼清徳候補がリードしている。中国の厦門と2キロの距離の金門島は台湾の防衛の重要拠点であり、観光地には中国に融和的な野党国民党と中国共産党を意味する国共の言葉が使用されている。金門島は観光や貿易などで中国と関わりが深く、9月に中国は福建省に台湾統一に向けたモデル地区を建設する計画を発表している。台湾政府はこれらに対し、リスクを慎重に考え中国共産党の統一工作に落ちないよう呼びかけている。また中国は3年前から害虫を理由に禁輸としていた中国共産党の輸入を再開させた背景には釈迦頭の一大産地である台東県の行政トップが国民党に所属していることだと見られ、与党民進党がトップを務める屏東県のパイナップルは輸入禁止となっている。