台湾総統選まで1週間、台北から中継。与党・民進党は若者にターゲットを絞った選挙活動が目立った。前回の選挙で若者票を多く獲得したものの、今回は経済状況や格差の拡大などに不満を持つ若者たちの支持離れが指摘されているため、支持の繋ぎ止めに躍起になっているという。一方、与党に不満を持つ若者の受け皿となっているのは民衆党だ。民衆党はSNSを通して、若者に候補者や政策をアピールする戦略を取っている。民衆党の選対本部の1室は、動画のライブ配信スタジオになっており、支持を訴えていたという。これに対し国民党は中高年齢層を中心に支持基盤を着実に固める選挙戦を展開している。地元の人が集う会合に出向き握手をし、指示を集めるなどの所謂”どぶ板選挙”が目立っているという。現在は与党の頼候補が優勢で、野党の侯候補と柯候補が後を追う構図となっている。しかし2期8年を超えて政権を維持した政党はこれまでない。