大和証券キャピタルマーケッツアメリカの高橋さんは14日のNY株式市場について「大統領選以降のラリーが一服し、引き続き様子見姿勢が優勢。パウエル議長が公演で「利下げを急ぐ必要はない」と発言し、午後に下げ幅を拡大した。S&P500は今週、終値で不節目の6000ポイントを初めて突破したが、ここ数日は上値が重く、来週のエヌビディアの決算発表を見極めたいという投資家が多いようだ。セクター別では半導体株が総じて堅調に推移した。トランプ時期政権で対中強硬派が高官に採用されるとの見方からここ数日軟調に推移していたが本日は一部の銘柄が買われている。スマホやサーバーの受託生産を行う「ホンハイ精密工場」が決算発表でAI向け商品の需要が強いと明らかにしたことや、14日に開催されたオランダの「ASML」の投資家向け説明会などが材料視されている。2030年売上目標を据え置いたことが好感されている。ASMLは先月の決算発表で25年度の通期見通しを下方修正しており、今回の据え置きで長期的な成長性は変わっていないとの見方が示されたことで、安心感につながったと見ている。ASMLは高性能半導体の製造に使われる「EUV装置」をほぼ一社で提供しており、ASMLの業績は業界全体の状況を示唆する。説明会で経営陣はAI向けの半導体に特に強気であり、エヌビディアやTSMCなど関連銘柄に買いが波及した。」などと述べた。