バイデン大統領と習近平国家主席は15日、サンフランシスコ郊外で1年ぶりに会談した。両首脳は4時間余を共に過ごし、緊張緩和をアピールしている。会談では不足の事態による衝突を避けるため、去年の夏から途絶えていた軍同士の対話を再開することで合意した。また、両首脳は共に衝突は望まない、協力できる分野では協力するとの姿勢を示し、会談後揃って庭を散歩する様子を報道陣に公開した。習主席は台湾を巡る議論の中で、「アメリカで2027年か2035年に中国が軍事行動を計画しているとの報道があるがそんな計画はない」とも話した。一方で安全保障と経済の分野で両国の立場は大きく異なっており、対話のチャンネルを今後も保持することが課題になる。