米国国防総省は24日、声明を出し、オースティン国防長官が今月31日からシンガポールで開かれるアジア安全保障会議に出席し、滞在中、中国の董軍国防相と会談すると発表した。米中両国は、去年11月の首脳会談で、それまで途絶えていた米中国防相会談を再開させることで合意し、先月オンラインで行ったが、対面で行うのは、おととし11月以来およそ1年6か月ぶり。会談では、中国が、周辺での軍事演習を通じて圧力を強める台湾や、フィリピンの船に放水銃を発射するなど、威圧的な行動を続ける南シナ海を巡って、意見が交わされるものと見られる。また、オースティン長官は、日本の木原防衛大臣、韓国のシンウォンシク国防相と日米韓3か国の防衛相会談を行うとしている。米国国防総省は声明の中で“平和と安定、抑止に向けた共通のビジョンを支持し、同盟国や友好国との関係を強化し続ける”と強調している。