那須烏山市に住む塩野目富夫さんは4年前の台風で床上浸水の被害に遭ったそうで、市内では全壊や半壊した建物が約160棟に上ったとのこと。台風後に市が計画したのが防災集団移転で、特に被害の大きかった2地区・100世帯余が対象となった。防災集団移転制度では全住民の同意が必要となり、市は台風から4年が経ったことしにようやく説明をはじめたが、住民の理解は進んでいないとのこと。また移転先にも課題があり、市の担当者は地域のコミュニティを存続させる前提で地元の合意が重要となるため判断が難しいなどと話した。現在108世帯のうち同意を得られたのは半数以下だが、市は来年3月までに同意を目指すとしている。