先月東京・伊豆諸島を襲った台風22号と23号。八丈島の一部では断水が1か月以上続いた。災害に最新家電で備えようとする取り組みが進んでいる。スマートフォンなどのアプリで浴槽に湯を張る操作ができる風呂。アプリに郵便番号を入力しておけば警報が発表され断水や停電のリスクが高まると事前に湯を張るよう促すプッシュ通知が届く。給湯器のタンクを自動的に湯で満たす機能も備わっていて、停電時には給湯器から直接湯を取り出すことができ、浴槽とあわせると最大360Lほど確保できる。日常と非常時を区別せず普段使っているものを災害時にも役立てる「フェーズフリー」の考え方。どの家庭でも使われている家電を防災に活用できれば最強のフェーズフリーだとして注目を集めている。空気清浄機から流れてきた自治体からの避難の呼びかけ。防災無線などと同じように自治体が住民への呼びかけを録音すればインターネット回線を通じて家電から家の中に流せるようになることを目指している。
