トランプ政権は11日、特定の貿易相手国の製造業に過剰生産能力があり、アメリカの多額の貿易赤字につながっているなどとして、通商法301条に基づき調査を始めると明らかにした。通商法301条は、1期目のトランプ政権で忠僕の幅広い製品への追加関税などの根拠になったもので、相手国に不公正な貿易慣行があるか調査を行って制裁措置を講じる権限をUSTRに与えている。調査対象には中国やEUなどと並び日本も含まれる。日本については、自動車や自動車部品、精密機器などで貿易黒字を確保しているとしたうえで、アメリカに対する貿易黒字は自動車分野に集中していると指摘。トランプ政権による関税措置を巡っては、連邦最高裁判所は先月IEEPAを根拠にした相互関税などについて無効と判断。政権側は現在、別の法律に基づき日本を含む幅広い国を対象に、10%の新たな関税を課しているが、原則150日間の暫定措置となっている。トランプ政権はこの期限を見据えながら、通商法301条に基づく調査や二国間協議を進めたうえで、結果次第で不公正な貿易慣行があると認定した国や地域に対して新たな関税を課すことを視野に入れていると見られる。
