現地時間の今日、フランスで開幕する第78回カンヌ国際映画祭。日本からも二宮和也主演の「8番出口」、吉沢亮、横浜流星出演の「国宝」などが出品されているが、注目は最高賞パルムドールを競うコンペティション部門に選出された「ルノワール」。この作品で輝きを放っているのが、11歳の主人公フキ役の鈴木唯さん 12歳。主演女優賞を獲得すれば日本人初の快挙で、男女合わせも2004年に14歳で主演男優賞を獲得した柳楽優弥の史上最年少記録を塗り替えることになる。鈴木唯さんは役作りについて、一番は無心、何も考えずに台本を呼んで入ってきた感情を実際に具現化して自分がだしていると話した。早川千絵監督は主人公を決める際に数百人のオーディションを予定していたが、序盤に鈴木さんに出会い即決で大抜擢したという。去年公開の映画「ふれる」で初演技にして主演を務めた鈴木唯さんを起用した高田恭輔監督は、微妙なニュアンスなお芝居ができるところが唯一無二だと話した。鈴木唯さんは動物の鳴きマネが特技とのことで映画の中でも採用されている。注目の日本作品は他にもあり、広瀬すず主演の「遠い山なみの光」。