臨時情報の影響は、徳島の夏の風物詩、阿波おどりにも出ている。現地ではどのような対応が取られているのか。踊りが披露される演舞場や広場に掲示されているのは避難場所に向かう経路を示した地図。大津波警報が発表された場合に避難する中心市街地に接する眉山や津波避難ビルが示されている。スタッフにも避難経路の地図を配布するなどして、速やかに誘導できるよう備えている。外国人観光客への対応も取っている。避難場所となる眉山のふもとには日本語のほか、英語と中国語で津波緊急避難場所と書かれた看板を設置。観光案内所では地図に印をつけて、現在地や避難場所を説明していた。徳島の阿波おどりには、企業の数多くの踊り手のグループも参加する。臨時情報が出されたことを受けて一緒に踊る徳島の人たちと地震の際の対応を確認する場を設けた。地元の人たちにとっても今回の開催は特別なものとなっている。コロナ禍を経た去年の阿波おどりは、台風で最終日の公演が中止となってしまった。