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「同意なき買収」 のテレビ露出情報

企業の広告制作などに使われる業務用のプリンター。特殊なインクを独自の技術で吹付けることで汚れに強く立体的な印刷物を1台で作ることができる。産業用プリンター大手の「ローランドディージー」は汚れに強い低溶剤のインクジェットプリンターで世界トップのシェアを誇る日本のメーカー。田部社長がプリンターの命ともいえる重要部品を見せてくれた。インクを吹き付けるヘッド。ローランドディージーはこれを複数の仕入先から調達し、プリンターに組み入れている。この部品をめぐって問題が起きている。ローランドディージーはヘッドを3社から仕入れているが、それぞれA社が8割、B社が1割、C社が1割の配分だ。ローランドディージーによると不良の割合が最も高いのがC社「ブラザー工業」のヘッドだという。ローランドディージーに対し同意なき買収を進める相手がプリンターなどを手掛ける「ブラザー工業」だ。去年9月、ブラザー工業がローランドディージーに対し買収提案。ローランドディージーはこれを検討した結果、今年2月MBOで会社を非上場化し事業を再構築する道を選択。しかし3月、ブラザー工業はそれに対抗するかたちでTOBを実施し買収すると表明。するとローランドディージー側がブラザーの買取価格を上回る5370円で買収提案。仮にローランドディージーがブラザー工業に買収された場合、何が起こるのか。田部社長は「私は直接的な交渉には入っていないが、仕入れ8割のA社との関係をいかに維持できるかが一番の焦点となっている。もしブラザー工業の傘下に入るのであればA社から「今までのパートナーという関係から競合という見方に変えざるを得ません」と。」と話す。ヘッドを納入するA社とブラザー工業は競合同士。おしローランドディージーがブラザー工業の傘下に入った場合、A社から取引自体を見直すと通告されている。ローランドディージーがブラザー工業に買収された際の経営への影響を試算した資料によると2026年12月期には50億円の減益につながるという。ローランドディージーの主張に対しテレビ東京がブラザー工業に取材を依頼すると「コメントできない」と回答した。ブラザー工業はリリースで「当該懸念の払拭のため、対象者への情報提供を真摯に実施してまいりました。取引によって両社の企業価値を最大化させられる可能性があるという確信に変化はなく、本公開買付にご賛同いただけない場合であっても本公開買付を開始する予定。」と述べている。

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