オーダースーツSADAはオーダースーツ専門店。斎藤さんも別店舗でスーツを仕立てたことがあるそう。創業100年を超え、国内外に自社工場を持ち、総従業員は約600人。現在47店舗を展開。20年ほど前まで借金25億円の倒産寸前だったという。しかし、先代から受け継いだ2つの信念で大逆転を果たす。初回のみ前年モデルの生地と無料のボタン・裏地を選ぶと2万1780円(税込)からフルオーダーが可能。フルオーダーのお試しとして赤字覚悟で提供している。店では高級生地やボタンなども用意。2回目以降は数十万円かけたこだわりのフルオーダースーツを作ることもできる。しかし、この会社は20年ほど前まで店舗販売はしていなかった。会社は元々佐田展隆さんの曽祖父が創業し、和装の生地作りをしていた。その後、祖父がスーツの生地作りをはじめ、父が中国に自社工場を作り、スーツを百貨店などに卸すメーカー兼卸売業者へ成長させる。祖父からよく聞かされていたのが「迷ったらいばらの道を行け」という言葉。展隆さんは尊敬する父と同じ大学を卒業し、将来会社を継ぐときのためにと大手繊維メーカーに就職。しかし5年後、父から会社を手伝って欲しいと声がかかった。2000年、大手取引先が経営破綻。売上の半分を失い、数年で借金25億円になったという。祖父の教えどおり、いばらの道を選び、会社を受け継いだ。次は父の教えを胸に挑戦を始める。当時はスーツを卸していたが販売店が増えず、倒産の危機になった。そこで店舗販売に挑戦。1号店オープン時、破格の安さのフルオーダースーツを売りにした。赤字覚悟の値段が話題位となり、オープン時は想定以上の売り上げに。しかし、想像で書かれた悪い口コミが飛び交うことに。社長はスーツの耐久性・運動性を伝えるため、スキージャンプでド根性アピール。さらにスキー部時代の経験をいかし、ゲレンデをスーツ姿で疾走。2013年からスーツ姿で様々なことに挑戦する様子をYouTubeに250本以上アップしている。スポーツ選手は体形が人それぞれなため、既製スーツはフィットしないことが多いそう。そうした悩みから丈夫で人それぞれにフィットするフルオーダースーツに注目が。今では野球やサッカーなど合計15チーム以上にスーツを提供。会社に入った頃に比べ、売上は約2倍の43億円にアップ。倒産の危機から大逆転を果たした。
