全国にさきがけて愛知県で始まったラーケーションという取り組み。learningとvacationを合わせた造語だがこれは学校のある平日に子供を休ませることができる制度。対象は公立の小・中・高・特別支援学校に通う児童や生徒で。一宮市や豊橋市などで導入されている(名古屋市を除く)。さらに大分県別府市では「たびスタ」休暇というものを実施。これは別府市内の公立小・中学校に通う児童や生徒が対象。ラーケーションもたびスタも申請書を事前に学校に提出することによって年間で3日まで休みをとることができる。さらに学校を欠席したことにならない。出席停止の扱いになるという。欠席した場合は自分でプリントなどで自習するという制度。この制度を実際に使用して大分に別府市に住む家族は大阪旅行を楽しんだという。別府市内の大学の学生科につとめる寺井さん一家。父親の俊裕さんはオープンキャンパスなどで土日勤務のことも多いという。そのため、遠方への旅行が厳しいと諦めていたという。平日ならではメリットについて俊裕さんは「宿泊を伴う移動でもホテル代がかなり安く泊まれるし、人が多くないので券売機で後ろを気にせず1人ずつお金を渡して切符を買うこともできた」などコメント。総務省の調査では土曜日に働いている人の割合が45.5%、日曜日も30%以上という結果が出ている(医療・介護関係、飲食店、運輸業、観光業など)。愛知県のラーケーションの日は全国で実施されるとしたら活用したいと思うかとのアンケートでは活用したいという人が約8割になっているという。東京大学の佐藤博樹氏は「子供のいる仮定が平日に休みをとることで質の良い休みの取り方について社会が考えるきっかけになる。学校側もカリキュラムの進め方を考える必要がある」などコメントしている。