赤字が続く千葉県のJR久留里線についてJR東日本は一部の区間で鉄道の運行を取りやめる方針を明らかにした。JR久留里線のうち君津市の久留里駅と上総亀山駅の9.6キロの区間は利用者の減少から大幅な赤字が続いている。先月には自治体やJR、住民の代表などによる検討会議が自動車中心の交通体系に移行することでより利便性が高まるとする結論をまとめた。これを受けてJR東日本千葉支社の土澤壇支社長はきょうの記者会見で今後、この区間の鉄道の運行を取りやめる方針を示した。取りやめの時期は未定だが、今後の地域の交通の在り方については鉄道を路線バスなどに転換したうえで現在の鉄道のダイヤと同程度以上の本数を確保し停留所やルートは住民のニーズに合わせて検討する必要があるとしている。一方で路線バスの運営にJRが関わるかどうかは決まっていないということで今後、君津市などと協議するとしている。