東京都内では先月以降、熱中症の危険性が極めて高くなると予想される日に発表される熱中症警戒アラートが相次ぐなど、この夏も危険な暑さとなっている。こうした状況について、東京・品川区は災害に匹敵する暑さだとして緊急の熱中症対策を今月から始めた。具体的には区役所や図書館などの区の施設で飲料水や保冷剤を無料で配ったり、熱中症警戒アラートが発表された日には、屋外にある区の運動施設のキャンセル料を免除したりする。区はこの緊急対策にかかる数百万円規模の予算を予備費から拠出する方針で、災害対応のためにある予備費を熱中症対策に充てるのは珍しい。