プーチン大統領が北方領土を初めて訪問した。北方領土は北海道の北東にある国後島、歯舞群島、色丹島、択捉島の4つを指し、北方四島とも呼ばれている。プーチン大統領が訪問したのは択捉島。北方領土は第二次世界大戦末期の1945年にソ連に占領され、現在に至るまでロシアによる不法占拠・実効支配が続いていて、ロシアは「4島ともロシアの領土」と主張してきた。日本は一貫して「4島ともすべて日本固有の領土」という立場。北方領土を巡っては1956年に日本とソ連の間で署名された「日ソ共同宣言」の中で、平和条約を結んだ後に歯舞群島および色丹島の2島を日本に引き渡すと明記された。安倍元首相の時代、プーチン大統領と27回にわたって首脳会談を行い、日本政府の“4島一括返還”から事実上“2島先行返還”に方針転換された。その後は交渉が停滞し、ウクライナ侵攻などで日本はロシアに制裁措置などを行ったため話し合いが進んでいない状況となっていた。
ロシア側の狙いについて前モスクワ支局長・平山晃一の解説。プーチン大統領の電撃訪問について。ウクライナへの侵攻を続けるロシアだが、領土問題では一切妥協しないと国内外にアピールする狙いがありそうだ。そのために北方領土問題をあえて利用したとも考えられ、ロシアへの制裁を続ける日本を強くけん制した。これに先立ち、プーチン大統領は「日本が一方的に領土要求している」と批判したうえで、北方領土問題は解決済みとの姿勢を改めて示した。今回の訪問で実効支配を強くアピールした形で、日本とのさらなる関係悪化は確実。対露制裁を継続し、本格的な歩み寄りをみせない日本を見限ったとも言える。プーチン大統領はウクライナ侵攻で戦死した卒業生の名前を冠した学校を訪問。地元知事との会談では兵士・家族への支援策の報告を受けるなど戦時色の強い訪問にもなっている。北方領土の住民も含めてウクライナ侵攻を続けていると日本に見せつけた形。ロシアでは来月、下院選が予定されており領土問題で強い姿勢を示し支持固めを狙った可能性もある。ウクライナ侵攻をめぐってはロシアは最近、攻めあぐねている状況。また、ウクライナの無人機攻撃がロシア各地で相次ぎ、ガソリン不足・市民生活への影響が出始めている。プーチン大統領の支持率も低下する中、今回の電撃訪問は国内向けのアピールという面もありそうだ。プーチン大統領はおととし1月に北方領土について「興味深い場所だと言われている。必ず行く」と話していた。訪問に先立ち、軍幹部には全ての国境や領土で国家の安全を守るのが義務と述べていて、日本にとってはウクライナ侵攻継続に強い意欲のプーチン氏のアピールに利用されたとも言えそうだ。
国会記者会館から中継。日本政府側の対応について政治部官邸キャップ・矢岡亮一郎の解説。高市首相は取材に応じ、「今回の訪問は日本国内の対露感情を一層厳しくし、中長期的な関係回復を困難にしたと言わざるを得ない。この事の重大さを深刻に受け止めてほしい」と強い言葉もった。政府関係者はロシア側の要人を外務省に呼び、直接抗議をする予定。プーチン大統領には領土への強い野心があるとされている。外交当局者からは「ついに」「まったく驚かない」という受け止めが出ている。首相周辺からは「中国との連携強化の一環」「ウクライナから目をそらす狙い」などの分析や、安倍政権時代の高官からは「日本は敵方、このくらいの当てつけはやる」と話す一方で、与党内からは「タイミングは終戦記念日を狙った政治的なもの」という見方も出ている。別の政府関係者からは「日本と完全に決別するというプーチン大統領の意志の表れ」という見方もある。安倍政権時代の政府高官は「日露平和条約への道は完全に終わる。北方領土でもう妥協の余地はないとの明確なメッセージ」との見方も出ていた。ある政府関係者は「ウクライナ支援をしっかりやり続けることだけ」と話している。官邸幹部からは「もう少しロシアと水面下で外交のパイプを維持しておくべきだった」との声も上がっている。
ロシア側の狙いについて前モスクワ支局長・平山晃一の解説。プーチン大統領の電撃訪問について。ウクライナへの侵攻を続けるロシアだが、領土問題では一切妥協しないと国内外にアピールする狙いがありそうだ。そのために北方領土問題をあえて利用したとも考えられ、ロシアへの制裁を続ける日本を強くけん制した。これに先立ち、プーチン大統領は「日本が一方的に領土要求している」と批判したうえで、北方領土問題は解決済みとの姿勢を改めて示した。今回の訪問で実効支配を強くアピールした形で、日本とのさらなる関係悪化は確実。対露制裁を継続し、本格的な歩み寄りをみせない日本を見限ったとも言える。プーチン大統領はウクライナ侵攻で戦死した卒業生の名前を冠した学校を訪問。地元知事との会談では兵士・家族への支援策の報告を受けるなど戦時色の強い訪問にもなっている。北方領土の住民も含めてウクライナ侵攻を続けていると日本に見せつけた形。ロシアでは来月、下院選が予定されており領土問題で強い姿勢を示し支持固めを狙った可能性もある。ウクライナ侵攻をめぐってはロシアは最近、攻めあぐねている状況。また、ウクライナの無人機攻撃がロシア各地で相次ぎ、ガソリン不足・市民生活への影響が出始めている。プーチン大統領の支持率も低下する中、今回の電撃訪問は国内向けのアピールという面もありそうだ。プーチン大統領はおととし1月に北方領土について「興味深い場所だと言われている。必ず行く」と話していた。訪問に先立ち、軍幹部には全ての国境や領土で国家の安全を守るのが義務と述べていて、日本にとってはウクライナ侵攻継続に強い意欲のプーチン氏のアピールに利用されたとも言えそうだ。
国会記者会館から中継。日本政府側の対応について政治部官邸キャップ・矢岡亮一郎の解説。高市首相は取材に応じ、「今回の訪問は日本国内の対露感情を一層厳しくし、中長期的な関係回復を困難にしたと言わざるを得ない。この事の重大さを深刻に受け止めてほしい」と強い言葉もった。政府関係者はロシア側の要人を外務省に呼び、直接抗議をする予定。プーチン大統領には領土への強い野心があるとされている。外交当局者からは「ついに」「まったく驚かない」という受け止めが出ている。首相周辺からは「中国との連携強化の一環」「ウクライナから目をそらす狙い」などの分析や、安倍政権時代の高官からは「日本は敵方、このくらいの当てつけはやる」と話す一方で、与党内からは「タイミングは終戦記念日を狙った政治的なもの」という見方も出ている。別の政府関係者からは「日本と完全に決別するというプーチン大統領の意志の表れ」という見方もある。安倍政権時代の政府高官は「日露平和条約への道は完全に終わる。北方領土でもう妥協の余地はないとの明確なメッセージ」との見方も出ていた。ある政府関係者は「ウクライナ支援をしっかりやり続けることだけ」と話している。官邸幹部からは「もう少しロシアと水面下で外交のパイプを維持しておくべきだった」との声も上がっている。
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