おとといソウルにある韓国の国会に向かうと、国会へ歩みを進める多くの市民の姿があった。国会前の広い道路を埋め尽くした多くの市民たちがプラカードを掲げて求めていたのはユン大統領の退陣。国会ではおとといユン大統領の弾劾を求める採決が行われたが、投票数が規定に達しなかったため採決は不成立となった。こうした中、きのう会見で与党代表は「ユン大統領が正常な国政運営ができないため、退くべきだというのが国民の大多数の判断だ」と指摘し、改めて大統領の早期退陣の必要性を訴えた。その上で、「秩序ある大統領の早期退陣で国民への混乱を最小限に抑えながら自由民主主義を立て直す」と強調し、大統領の退陣を与党として主導していく意向を示した。ユン大統領は既に自らの任期について「与党に一任する」としており、退陣に向けて与党として具体的に動き始めたかたち。また、ハン首相は今回の事態について「首相として重い責任を感じている」と述べた上で、「状況が早期に収拾されるよう全力を尽くす」と述べた。