保守党への失望がスターマー氏率いる野党・労働党への支持拡大へつながっている。松崎さんは「労働党は大勝が予想されているものの、街で聞くと誰が政権を担っても同じという反応も聞かれる。しかし、経済や公的医療サービスなどを悪化させた保守党の続投は避けたいと労働党に支持が集まっている。労働党が掲げる公約にも課題がある。公共サービスを改善するとしているが財源をどのように確保するかは曖昧で公約の柱に掲げる経済成長をどのような方法で実現するのか具体的な政策は示していない。イギリスの財政事情は厳しく今年1~3月のGDPは0.7%と低い成長。債務残高は過去60年で最も高い水準となっていて、公約を実現するためには増税などの対応が必要と指摘されている。保守党の失策により選挙での大勝が予想される労働党。14年ぶりの政権交代を実現した暁には厳しい財政事情の中で山積する課題をどのように解決するのか手腕が問われる」などと述べた。