中国の今年1月から先月までのGDPの伸び率が去年の同じ時期と比べて5.4%のプラスとなった。伸び率はアメリカの大規模な関税措置を前に、駆け込みの輸出が増加した影響もあり、前の3ヶ月から横ばいとなったが、貿易摩擦による先行きへの懸念は一段と強まっている。中国政府による自動車の買い替え促進策でEVなどの販売が好調だったことや、トランプ政権による今月に入ってからの大規模な関税措置の導入を前に、駆け込みで輸出する動きが広がり、企業の生産が堅調だったことなどが主な要因。内需は停滞しているとのこと。アメリカは中国にあわせて145%の追加関税を課す一方、中国もアメリカへの追加関税を125%まで引き上げて、貿易摩擦が一段と激しくなっている。