利根川・渡良瀬川の合流点に位置する、埼玉県・加須市。2019年の台風19号では、川沿いに住む市民約8600人が広域避難を行い、市内や市外の避難場所に避難した。利根川氾濫の可能性が高まり、急遽避難指示が出されたのは午前1時。住民が一斉に避難する中で大渋滞が発生した。この地域で避難するには橋を渡る必要があり、その後も限られた避難場所に車が集中したためである。こうした経験を元に、市は渋滞せずに避難できる体制作りを進めており、地域や地区毎に避難場所を定め、避難ルートを分散させた他、避難先にはそれぞれの住民を受け入れられる施設や駐車場を確保した。現在はこの計画を元に、訓練を毎年行っているという。更に、地域では防災士を中心に、自主的な訓練も行っている。取材先では、住民それぞれが、気象庁から出される防災気象情報などを元に、自分たちがどのタイミングで避難するのかを決めていた。
