地元のジャーナリストで作る香港記者協会。半世紀以上、報道関係者の労働組合として活動を続けてきた。会長の鄭喜如さんは約300人の会員を率いている。2019年に起きた大規模な民主化デモ。記者協会は記者の権利擁護を訴えてきた。国家安全条例が施行されてから協会への中小が激しさを増しているという。嫌がらせは別の形でも。協会は年に1度パーティーを開きそのチケット収入を運営資金としてきた。しかし、先月ホテルの宴会場を予約したところ、直前に会場の提供を断られたという。世論調査を行ってきた「香港民意研究所」は30年以上にわたり香港政府への市民の評価や香港の人々の帰属意識などを追跡調査してきた。しかし先月研究所は突然調査の無期限停止を発表。詳しい理由は明らかになっていないが「これ以上前に進むのは困難になった」と説明した。政治評論家の劉鋭紹さんは国家安全条例の影響を指摘し統制強化の拡大が香港社会を後退させると語った。