ナチスが進めていた優生政策は「生命の泉」計画と呼ばれ、現在オランダで写真展が開かれている。ナチスはドイツや占領した地域で「望ましい外見」の女性にドイツ兵の子を産ませ施設で育てた。こうした人達は戦後、ヒトラーの子供と呼ばれ不遇な人生を余儀なくされた。カーリ・ロースヴァルさんは、就職を機に調べたところ産みの母がノルウェーにいることがわかった。ナチスの占領下だったノルウェーで母はドイツ兵との間にカーリさんを出産、すぐにドイツの施設に送られた。ようやく会えた母だったが過去を封印し何も語ってくれなかったという。敵国のドイツ兵の子を産んだことで激しい差別にあい心に深い傷をおっていた。カーリさんは5年ほど前から学校で自らの体験を語っている。写真展を開いたアンガニート・バラカッシュさんは、為政者が生命の泉計画を認識し警鐘を鳴らすきっかけになればと語った。