大分・国東市の図書館で働く古澤さんは、2週間に1度特別な業務がある。人口の半数近くが高齢者の国東市では、13年前から図書館に足を運ぶことが困難な高齢者などを対象に、貸し出す本の配達サービスを進めている。今年からは、本の配達サービスを通じて高齢者の見守りも行っている。取り組みの取りまとめをしている人に聞いたところ、職員が伺ってちょっと悪かった人を発見しすぐ包括支援センターに連絡したという。その人はその後肺炎を起こしていることが判明。配達がキッカケで入院・治療を受け大事に至らなかったという。それから配達を兼ねて見守りサービスが始まった。より実践的な活動にしようと、市や地域包括支援センターとも連携し緊急時の情報共有も徹底。この取り組みは利用者からも好評だという。古澤さんは、手応えとともに新たなやりがいも出てきているという。この取り組みは、最近では詐欺被害防止の啓発活動も行っているという。