厳しい表情で記者団の質問に応じた石破総理。きのう投開票された衆議院選挙で、自民、公明の与党は大幅に議席を減らし、2009年以来15年ぶりに過半数を割り込んだ。今回の総選挙で注目された自民党派閥の裏金問題に関わった46候補の間でも明暗がわかれた。自民非公認となり無所属での戦いを余儀なくされた萩生田光一氏は立憲民主党の有田氏に競り勝ち当選。一方、今回参議院からくら替えした丸川珠代氏は、党の公認は得たものの比例への重複立候補は認められない戦いとなり、落選した。また、現職大臣では、牧原秀樹法務大臣、小里泰弘農水大臣が議席を失うと、連立を組む公明党・石井啓一代表も落選。初めて小選挙区に出馬したが、比例に重複立候補はしなかった。一方、議席を大きく増やした立憲民主党・野田佳彦代表は、「自公以外に彼らが声掛けをしてくる可能性が十分あるので、そういうものに注意深くみながら、逆にこちらのチームをどう作っていくかで心を砕いていきたい」とコメント。立憲民主党・野田佳彦代表はきのう「首班指名をとりにいくのは当然だ」と述べ、近く行われる予定の特別国会で総理の指名選挙での勝利に向け、他党との対話に意欲を示した。一方で、同じく躍進した国民民主党に対し、与党側は多数派工作のため秋波を送っているが、国民民主党・玉木雄一郎代表は連立政権への参加はないと明言。総理の指名選挙では自分の名前を書いてもらうと発言。野党が総理の指名選挙で、連携できるかが試金石となる。